白い部屋にいた。 引き戸を開けたら月だった。 波が静かに線を作る海に、ぶれていた。揺れていた木の葉に乗ったらぶんと宙に浮かんだ。 どこまでも高く浮かんで宮殿に着いた。 三叉路になっていたので左手に進んだ。 突き当たりにあった宝箱を開けたらアヌビ…
台風がいったあとの夜は静かで強い不安な風が吹いて妙な気持ちになる朝はただ空が真っ青で風が強くてぼおっとする。気が遠くなって白昼夢の中にいるような足元がふわふわとする感じ。くらくらする夏だけの感覚になる。冬は自分が消えてしまいそうな感じで夏…
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