消えたのだ。

夢の消える瞬間をみた。

夢を見て起きたあと微睡んでいる間、さっきみた夢を忘れないように
何回も反芻しないと忘れてしまうから何回も思い出そうと思っていたのに
消えてしまった。

ひとつひとつの出来事がPS2メモリーカードのセーブデータを削除するように、
真っ暗な空間の真ん中に灯った光に吸い込まれて消えていった。

なくなってしまったものを思い出すことは出来ないのだ。
ネバーエンディングストーリーのようになにかと引き替えることもなく、ただ吸い込まれて消えたのだった。