2005-04-15 星の欠けら。 待ち街 しかくい、私たちの、狭い、けれどよく光のあたる庭に星の卵が生まれた。きらきら光るガスがもやもやと集まってうずまいていた。触れると体の一部が砕けてしまうという噂があるが本当だろうか。あるピアニストは両腕を、また、あるダンサーは両足を失ったのだという。しかし、腕や足を失っても彼らはいつまでも偉大な芸術家でありえたのだともいう。本当だろうか。病を患った。星の卵が胸にも生まれたらしい。口からときどき、もわもわとしたものがでる。今日仕事に行くかどうか、迷う。