音のない部屋

何も音がないのはこわい。

実家も今住んでいるところも線路と道路がそばにあっていつもなにかしらの音の気配がある。
線路がない土地でも虫の音や風の音はしているのでまったくの無音、というのはあんまり経験しない。
あっても意識しないくらい自然にあるような気がする。

うちの図書館の閉架書庫は昔の音楽ホールだったので広いのに音がしない。
防音のための分厚い壁とたくさんの本と新聞が音を吸い込んでいるのだと思う。

何も音がしない。
音がしないのが当たり前にある場所。
何も聞こえないから耳がきーんとする。
きーんとするのは私がちょっとづつ吸い込まれているのかもしれない。

ここに誰かいたらホラーでもっと恐いかもしれないと思った。
静かなはずのにどこかに感じる気配にびくびくしたり…と思ったらそれ乙一の『暗いところで待ち合わせ』。

今日はそんなところで午前中は仕事でした。



関係ないけど今度実家帰ったらくるりのシングルのカップリングだけあつめたCD-Rを作ろうと思った。
ていうか「家出娘」もいれて発売してくれればいいのに。


さらに関係ないけど今日の日記のタイトルで「音のない部屋」と打とうと思ったら「音のない屁や」と変換されて電車のなかで不覚にもちょっと笑ってしまった。
だれがすかしたのですか。