図書館に本を返しにきた赤ちゃんがちっちゃなもみじの手に黄色いいちょうの葉っぱを握っていて
そういえば今日はとても風の強い、と窓から外を見たらまさにいちょうが強い風に吹かれてばらばらと
ばらばらと舞い散って地面が真っ黄色に染まっていて、なんて綺麗な光景なのだろうと思った。

きっと朝早く、銀杏を拾いにおじちゃんおばちゃんも来るのです。
ビニール袋いっぱいの銀杏。


仕事の休み時間にメールをいただいた。
「NIKKI」はやっぱり「日記」なのだと教えていただいた。


北海道では、毎週月曜深夜に「夢チカ18」という音楽番組が放送されており
昨晩のゲストとして出演したくるりがアルバムタイトル「NIKKI」の由来について触れていて

岸田くん曰わく、「NIKKI」は「日記」の意味なのだそうで

タイトルについて悩んでいるときに、達身さんのノート(メモ?)に日記という言葉があったらしく
それを、ローマ字(にっき=NIKKI)で書いたらかわいかった、とのこと。
フィーリングなのだそう。

かわいいが由来っていうのがかわいいですよね、という感想に私もなんだか頷けて心がほかほかになった。

「NIKKI」は「日記」で「ニッキ」なのだと思った。

ほのかに甘くてやさしい匂いのする日記帳に
暖かくていとしい日々を綴って何度も読み返すように、何回も繰り返し聴きたいのです。
好きだと思ったひとや物や風景のことをずっと大事にしていきたいのです。


そんなことを思いながら帰り道、半分開いたシャッターの隙間から体を半分出した雑種の犬の体を撫でて
顔を手に擦り寄せる犬の細まった目と濡れた鼻の感触を楽しんだり
歩道をのしのしと歩くモップみたいなねこと戯れて開いた足の隙間を何回も何回もくぐってくるくる回って見上げた丸い目のこととかを
いとしいと思ったことをずっと覚えていられたらいいなあととてもとても強く、でもぼんやりと祈ったりした今日のことでした。