今日、図書館に来たおばさんから相談を受けた。


「牛肉を使った洋風の料理の本ってあるかしら・・・煮込んだりする感じの、牛肉のだけが載っているの」

とりあえず「牛肉と子羊のレシピ」とかなんとかいう本を探してみた。
でも結構本格的なフレンチ料理っぽい堅い図鑑のような本だったのでこんなのおばさん作れるのかなあと思っていたら

「ずいぶん本格的ねえ、もうちょっとおつまみみたいな軽いのが良いのだけど」

というのだけど、牛肉料理がメインの洋食のレシピ本が見当たらないのでもうちょっと話を聞いてみた。

「牛肉の煮込みって言ったらビーフシチューみたいのですかねえ」
「あんまりこってりしてないのがいいみたいなのよ、うちの人がうるさくて・・・」

「あ、じゃあローストビーフとかどうですか(それなら色んな本に載ってる)」
「うちの人、ローストビーフ嫌いなのよ」

「煮込むものがいいんですよねえ?」
「うーん、とりあえず牛肉を薄く切ったものを料理しろって言うのよ、洋風でって」
「それであっさり?」
「そう、あっさり。・・・あるのかしら」

「あ、これなんかどうですか、牛肉の叩きに大根おろし
「もう散々作りすぎて怒られちゃった。和風だし」

「中華風じゃ駄目なんですよねえ、チンジャオロースとか炒め物とか色々種類あるみたいですよ」
「中華嫌いなのよ、うちのひと・・・洋食がいいんだってうるさいの」

「でも、洋風で薄切り肉で煮込むものって結構こってりなんですよねえ」
「ねえ・・・こまっちゃう」
「豚肉とか鶏肉は・・・?」
「牛肉しか食べないっていうのよ・・・」




こどもかーーーーーーーー!!!!




「あ、ローストビーフ・・・(以下くり返す)」


ビックコミックで連載している漫画で「沈夫人の料理人」という漫画があるのだけど、その主人公になって奥様から無理難題を突きつけられて困ったような気持ちにちょっとなりました。
結局奥様はなぜか「圧力鍋で作るかんたんお料理」の本を借りて帰ったのでした。
便利ですよね、圧力鍋・・・。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091854931/503-3007793-9261503



■今日読んだ本
「ザリガニマン」北野勇作
「海の底」有川浩

あたまのなかが甲殻類でいっぱいになってぎちぎちいいそう。