気球に乗って

空に気球がふたつ浮かんでいて、最近気球とかアドバルーンを見てないのでなんだか妙に懐かしいものを見たような気がする。


アドバルーンには小さい頃ひとつ思い出がある。
ある時町で、蒸気機関車がくる鉄道のイベントがあった。
鉄道にはのせず空き地に展示という形だったと思う機関車のなかに出入りして写真を撮ってくれたりまわりに出店やバザーがあって買い物が出来るようなイベントで
そのイベントの催し物になぜか


アドバルーンに掴まって空に吊り上げられる」


というのがあったのだ。
それは、地上におろしたアドバルーンを空に上げる途中の紐に掴まって地上から20mくらいの高さまで吊り上げられるというもので
紐には別に安全装置に鳴りそうなものは付いてなくて吊り上げられる子供は紐をちゃんと握ってなくてはいけない。
実にあぶない。
あぶないのだけどなんでかしらんけど幼い私と弟はやったのだった。
今考えるとそんな出来事は常識的に出来るはずがなく夢だったのかなと思うのだけどこれは弟も覚えていて「あれは危なかった」と言うので本当にあったことらしい。


吊り上げられて下を見下ろした人の顔や、握り締めた紐の感触は覚えているのに
その時恐かったのか楽しかったのか、よく覚えていない。
けれど私は自分がいま高い所が苦手で、落ちる感覚が苦手でジェットコースターが乗れないのはきっとこの体験のせいなんじゃないかと思っているのだ。