砕けた花とお寿司と日本酒。

渋谷で「ブロークンフラワーズ」を見る。

老いたかつてのドン・ファンのような男のもとに「あなたとの間にできた19の男の子の子供がいます」という謎のピンクの手紙が届く。
推理好きな隣人のお節介に乗せられて男はかつての恋人の元を訪ねる旅に出ることにした。

ビル・マーレイは男前ではないけれど不思議な魅力をもった男性だと思う。
今作も、何となく女性にモテたドンの姿を好演し、情けないながらもなんだか放っては置けないような感覚を抱かずにはいられなかった。
しかしこういう男性とは長続きはしないのだということを、女は知っている。

かつての恋人達は訪ねてきたドンをやさしくは迎え入れてくれるけれど、あくまで懐かしい過去の男として接する。
ドンもそれでいいと思っている。
でも昔の女に会えば会うだけドンの寂しさや孤独が際立ってゆく。
死んでしまったかつての恋人の墓や現在の恋人の手紙によってそれは極まったのではないかと思う。
正直最後はすかっとしないものを感じたけれどそれでもドンのぼんやりとした悲しみは想像するととても切ないなあと思った。


帰りに下北沢で寿司を食べた。
写真の「サッカー観戦はできません」と書いてあるのが下北沢の素敵なお寿司やさんの利八さん。
いつも日記に書いているような気がするけど本当においしくて楽しいお寿司屋さんです。
今日は真鯛がおいしかった。

それから下北沢「てんまみち」で日本酒も飲んできた。
瑞冠というお酒はとても味わい深くてお薦めですよ。
こっちもマスターがとても素敵なのです。
おもしろくて知識が深いのでお話を聞くのがためになります。


今日は酔って書いているので自分でもよくわかりません、ではお休みなさい。
ついでにW杯どうなったのかも教えてください。