非日常

仕事の合間にトイレに行った帰りみち、床にうんこがおちていた。


行きには無かった物体の出現に、頭がうまくついて行かずとりあえず無言で狭い道の真ん中にあるうんこをまたいでかえりカウンターにいたアルバイトのひとを呼んで戻って「これはうんこですよね?」と確認する。
間違いなくうんこだった。

いったい誰がどうしてこんなところでこんなことをしたのだろうか全くわからないまま二人でうんこをすてて床掃除をして席に戻った。
犬を飼っているから大丈夫、と率先してうんこの処理をしてくれたアルバイトのおばさんに感謝しつつたぶん犯人は子供っぽいけれどそれっぽい挙動不振な行動をとる子はおらず、そそくさと逃げ帰った人間もいなかったのでうんこは異次元から突然あらわれた物体のように思われた。
まるで稲中にでてきそうなうんこ。

夏の、ちょっとしたミステリー。


汚い話ですいません。