姉さん、事件です。

今日の朝方、四時ごろうちの近くの工事中のマンションの前にパトカーが三台ほど停まっていた。
マンションの柵のまわりでは、警察官がうろうろしていて無人のはずの部屋の中では一室だけ電気が付いていた。
何か事件があったのかしら、警官のわりとのんびりした様子から事件はもう収まって帰り支度をしているみたいで
とすると何か起こったのは二時か三時あたりか、その頃私は携帯でなぜか怖い話を読んでいてこれがまためちゃくちゃ怖かったので一人で誰もいない真っ暗な空間に「いま眼を開けたら出てくるつもりでしょ!わかっちゃうんだからね、そういうの!」とかなんとか言っていた頃。
結局何が起きていたのかはわからないけれど馬鹿なことをしている少し隣ではまったく違う事件が起きていたらしいということにはちょっとふるふるとなる。
誰かが不幸になった事件でなければよいのだけど。

しかし、ついこの前もちょっと日記には書きづらい事件が起こっていた。
もうそろそろいいかなと思うので書いてしまうけど、実は職場に電波な怪文FAXが何日も送られてきて困っていたのだ。
内容は「○○さんを中心にした大規模な犯罪グループが色々企んでいます」というのが実に抽象的であいまいな文章で(ときどきイラストつきで)書かれており
何日かたつと「犯罪者グループ」にさらに「心の清らかな天使グループのわたしたち」も登場しはじめて、読む分にはなかなか「おもしろい日記のネタがきた!」な気分だったのだけども
本文に「監禁されて性的虐待を受けている●●くん(どうやら成人男性ぽい)を救ってください」という文も繰り返し書かれていたので万が一本当に事件だったら洒落にならないのでしばらく書くのは控えていたのだった。
警察やマスコミにも送っているのに反応がないのは犯罪者グループが根回ししてもみ消しているから、だそうな。
しかし、こんな小さな図書館に送って何をしろというのか…と思っていたら「中央館に送っていたら受信拒否されたのでこちらに続きを送りました」とのこと。
いや、続きから送るなて。
まえに事件に巻き込まれた人がメールで助けを求めたら顔文字だか絵文字を使っていたので事件だと思われなかったというニュースがあったけれどもこれもまたいまいち真実味が伝わってこない、まさに怪文書

でも書かれてた犯罪者グループの悪巧みで一個面白かったのが「有名人になりすましている人がいます。彼らは 『タモリ』や『ZARD』 などになりすましています」とか書かれていて
なぜ彼らはよりによって顔も微妙なZARDを選んだのか……悪のにおいがプンプンしやがるぜッーーッ!
その他の悪事は●●くんの貯金が勝手におろされたり、●●くんが勝手に結婚させられたり、●●くんの戸籍が他人に使われていたり等など、とにかく●●くんがほとんどひどい目にあっているもよう。
二月後半になったらさすがに送られてこなくなったのだけど、この怪文書のせいで何ヵ月か前に替えたばかりのFAXのトナーが無くなったので腹立たしいっちゃ腹立たしい事件だったなあと思うのだった。

本当じゃないことを、祈る。