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もういっこやってるバイト先では、月に一度新聞に作ってる雑誌をプレゼントする広告を載せる。
大体300通↑↓程度の葉書が送られてきて、たいていは部長が気紛れに選んでいるのだけど暇なときはアルバイトの私が独断とかなりの偏見で選んだりすることもある。
たくさんの葉書をめくって読んで思うことは、やっぱり印刷文字より手書きで宛名がかかれた葉書のほうがいいなあということ。
特に文面からその人をつい想像してしまうようなキュンとくる一文が添えられているともうそれだけで、雑誌送ってあげちゃう!という気持ちになる。
逆に懸賞マニアのお母さんが書いたであろう葉書、フチが蛍光ペンでカラフルに色づけされていたり「子供たちも楽しみにしていま〜す☆」みたいな文が書いてある葉書は私はちょっと敬遠。
送られてくる葉書のなかでいつも私を「くはー!かわええ!」と撃沈させるのは、やはり老齢になった方々から送られてくるものだろう。
送られてくる葉書の年代別の割合はおそらく7割以上を60歳以上の老人が占めているのだけど、そのどれもが味わいのあるぶるぶるとしたボールペン字で書かれており、たまに印字だなあと思うとそれがワープロで打たれたものだったりして(インクリボンの擦れ具合がまた、カスカスなのである)ドッキドキだ。
書かれている、内容も豊富。
「今年は残念だったけど来年は頑張らなきゃダネ!」という励まし(スポーツ雑誌なので)や「いい年して○○選手が大好きなオババデス(83歳)」という可愛いお婆ちゃん、「○*◎@※★でぇーーーーす(ぎっちり色々書いてあるけど判読不能で語尾しか読めず、68歳男性)」みんな語尾が反則だ。
他にも、宛先を「プレデント係」と書いたりつながったままの返信用葉書のどっち側にも自分の宛名を書き込んで送ってきたり(勿体ない)。
オババデスと頑張らなきゃダネおじさんには賞品をお送りさせていただきました。
あと、「子供と楽しみにしていまーす☆」という主婦の葉書はなんだか嫌だけど「○○選手の大ファンの孫にプレゼントしたいのです…!」と書かれたお婆ちゃんからの葉書には心が揺さ振られ、さらにそんなお婆ちゃんがマンションの五階とか○○荘とかに住んでたりすると泣けてきたりする。
それから三丁目の夕日のような、昔を懐かしんだ素敵な思い出話を葉書にびっしり書いてくれたご夫人や、初めて野球を見に行った感動を年を取ってもずっと持ち続けているというきらきらしたものが溢れる葉書などをもらうと、こっちもニマニマなってしまうので最近葉書選びは率先してやりたがっている。
長くなったので続きはまた明日。