パンのめいきゅう。

映画館で「パンズ・ラビリンス」を観た。
観おわった後、どんな気持ちになったらいいのか、私はすごく悲しい哀しい気持ちになった映画。

スペイン内乱後、物語好きな少女オフェーリアが出会う現実と空想の入り混じった場所での不思議な体験。

自分がかなりの空想妄想少女だったころを思い出すともっと切なくなった。
現実も童話も残酷だなあ。


細かいとこだと、妖精パンは千原ジュニアみたいな顔してるなあ、とか
オフェーリアの義父はちょっとヘルボーイのクロエネンぽいなあとか(部屋の感じや時計などなど、監督はこういう悪い人が好きなんだナアと思った。クロエたんのほうが可愛げがあって優美で魅力的だけど)、
オフェーリアを導く昆虫妖精は移動音がGみたいなカサカサ音だからきもいなあ、とかそういうのも思った。
とにかくオトンがタフで恐くて、パンは普通に信用できないタイプだったなあ。
妖怪手の目は夢に出てきたらおしっこもらす。



気分が沈んだのでツタヤで「銀河ヒッチハイクガイド」借りてきて観た。
いやされたー。
期待通りのB級ぷりに笑ってすっきりできてよかった。

主人公アーサーの家が区画整理のため解体されるその時、宇宙から銀河の区画整理のため地球を壊しに宇宙人がやってきて、あっさり地球は破壊された。
「アルファ・ケンタウリの役所の掲示板にこのことは50年前から掲示してあったのに、地方行政に無関心だったのが悪いのだ!」って宇宙人に言われてぶっ壊された地球から、たまたま恩を売っていた「銀河ヒッチハイクガイド」のライター宇宙人のおかげで助かったアーサーは、彼と一緒に宇宙を放浪するはめになるという話。

三木聡さんの映画みたいにとにかく小ネタだらけでにやにやしながら観た。
宇宙に行くときはタオルは必ず持っていこうと思った。
モス・デフの表情や動きがおかしくて良かったなあ。


小説「理由あって冬に出る」読んだ。
さわやかで良かった。
やっぱりミステリーは日常的なものが好きだー!