陰気なあなたが好きなのに

物語を読んでて、個人的にどうしても萎える展開がある。
ひとつは、主人公がいろいろな目にあってヒロインと別れなくてはいけなくなったけど、未来にその生まれ変わり同士が出会って「なんだか分からないけど惹かれる…」みたいなことになって終わるエンド。
もうひとつは、過去の時の流れを変えたせいで時間がねじれて悲劇が回避され、主人公や仲間たちがそもそも出会わなくなってそれぞれ違う生活を送るエンド。
今までの思い出、まして築いた絆はどうなんだ!と思ってしまってイライラする。
ドラゴンボールの未来のトランクスとか、みんな死ぬようなそういう悲劇を変えるのがそもそもの目的な話ならよしだけど、生まれ変わりとかそれ、主人公じゃないじゃん別人じゃん現世がむくわれないのはいやだ、と思うので特にイライラする。
我儘なんです。
んで、最近出て読んだ大好きなシリーズものの話がそんな終わり方だったので、激しく「うおぉい!!」という感情に包まれている、という話でした。


おしまい☆








以外、ただのネタバレの愚痴。









ドラル国の最終巻。
陰気でもいい、悲しみを抱いて生きて、頼りになる友人たちに囲まれた長弓が好きだったんだよー!!
長弓とウサギとケセロの仲良しトリオが、戦場で出会って惹かれあったナラサンとトレニシア女王が、好きだったんだよー!
つまるとこ結局、オマーゴ夫妻と子供たちの神々の、ばかばかっ!

新しき神々―ドラル国戦史〈8〉 (ハヤカワ文庫FT)

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