何年ぶりかに電車の中で貧血を起こした。
同時に腹も冷えて、ここは地獄かと思った。
痛みならまだ我慢できるけど、悪寒はどうしようもないからきらいだよ。
でも腹が冷えた痛みは、我慢できないんだよなあ。
死ぬ体で下車してトイレいってまた乗ってを繰り返してなんとか駅に着いて、コンビニでまたトイレいってあったかいお茶飲んで靴下を買ってはいた。
夏の電車は寒すぎるとは思わんかね?
買った靴下は、OLがよくはいてるような、脚がキュッとなってみえる煽りがついた黒い薄手のハイソックスで、神田うののストッキングと一緒に売ってるのでなんかイラッ。
四百円。
職場についても、省電力のゾンビのように過ごした。
そういうときに限ってお客さんがぞろぞろやってきてたくさん本を置いてゆく。
これもまた地獄。
怨々としながらも最低限の力だけでうごく。
頭イテェなきもちわりぃな。
口と手だけ動かしてごまかす。
貧血って寝てなきゃなおらんの?
そのままどぶの中に浮かんで一時間、そうしているとだんだん意識が朦朧としてきて、わりと自分はいつも無駄に生き生き働いていたんだナアという失ったものをい愛しむような考えがわいてきて、いよいよお迎えは近いかもしれん、死ぬ前にはトイレに行っとかなきゃなと思った。
帰ってくると、突然体の中がすっと軽くなる瞬間がやってきて、いったい何が効いたのかわからないまま最悪な貧血タイムは終わったのだった。
無駄に生き生き働きます、わたし!と叫びたくなったよ。
でも、またふらふらしたら困るので省電力モードを弱に切り替えたくらいで午前中は動いた。
昼食の弁当は、張り切ってコロッケと春巻を詰めてきちゃってたのだけど、卵スープにご飯をぶちこんだ粥もどきをたべたよ。
ご飯がスープを吸って膨らんでしまい、食べても食べてもなくならないとか…。
昼はわりと元気に働けた!申し訳ない気持ちで、いっぱいだ!
今夜はあったかくして、酒飲まないで寝ようっと。


さっき、猫が尻を柵にはめたまま向こうを向いてぼんやりしていたので尻を撫でたらピャッと走って逃げたのがかわいかったな。