食事会はつつがなく終わった。
よかった。




天地明察」なみだぼたぼたたらしながら読んだ。
本屋大賞、とれたらいいね。


同じく、「EVIL HEARTS」完結編も涙なしで読めなかった。
完結まで読めて良かった、書き下ろしで書き続けてくれた武富智さんと、出版して形に残してくれた出版社の思いに、読み手だけどありがとうと言いたくなった。
年明け早々素晴らしい作品にいくつも触れられて嬉しい。



キンドルとか電子書籍とかあるけど、やっぱり紙媒体が好きだな。
天地明察武富智さんの漫画も、本の形で味わえて良かった。
これはもう、DNAに擦り込まれてる感覚なのか、どんなに面白い電子媒体の漫画や小説を読んでも、面白いと思った作品はいつも、本にしてほしいと思ってしまう。
手触りだけでなく、全身で感じ取れるような気がするからかな。
紙をめくる指先の感覚や、耳で聞くまわりの音、本の重さで存在を感じたり、掻き抱くように読んだり、寝転がって読んだり、紐のしおりをはさむのもすき。
ページからじわじわ世界が染みだして
印刷された文字から物語が漂ってくるよう。


あと、電子媒体がいくら進んでも、同人誌を作る人はいつまでも本の形にこだわりそうな気がする。
私だったら、本を顔が見える人に届けたい。
自分の好きなものと同じ感覚を持っている人と触れ合いたいから、形に残ってほしいから、本を作り続けるような気がする。
それに、本を作る課程はとても楽しい。
凝ったコピー本のアイデアが湧くと、踊る心はどうしようもないだろう。

逆に桃色な話はどんどんROMになったりダウンロード販売になったりしてだんだん住み分けが進んだりしそうだな。


自己啓発とか占いとか美容やレシピ本なんかは電子媒体でいいかなーと思う。
むしろ動画で撮影して配信したらいいな、まとめ髪のやりかたとか折り紙の折り方とか。
論文とか、絵画とか巻き絵とかも気軽にネットで見れたら良いな(美術書はとても重くて高いので)、と思うけど
きっとそれは私がその分野にあんまり興味がないから思うだけなのかもしれないな。
好きな画家の画集だったら本で欲しいし、データでHDDに溜め込むのも、なんか世界が小さくなったような気がして好きでないので、結局気に入った文もレシピもプリントアウトしてクリアファイルで溜め込みそうだ。
ああ、なんて業が深いのだ!
どの分野の本も、それを持ちたいっていう所有欲がある人がいるかぎりなくなることはなさそうで、ひとしきり日記に書いたら安心した。