捨てられた女よりもっと哀れなのはよるべない女です

牛乳を買いに外に出た。
外は寒く、雨は冷たい。
とぼとぼとどこまでも歩いて行きそうになる。
近所の飲み屋から人が出てきてそれは片思いの人で、でも仲間の人達と一緒で楽しそうで
可愛いあの女のこもいて軽く胸は痛んで
あの中には入れない
何者でもない自分はどこにいても寄る辺のない女なのだと思ったらますますどこか遠いところまで歩いて行きたくなった。
頬が冷たくて冬なのだと思った。
私はどこにいればいいのかな。