約三十の嘘を観ました。

劇団MONOのお芝居が映画化ということで楽しみだったのをやっと観ることができました。
中谷美紀さんが綺麗でした。
椎名桔平さんは「アンティーク」のオーナーといい今回といい、いつも原作の役とイメージがちょっと違うのに全然気にならなく見せることの出来る不思議な魅力がある役者さんだなと思います。
田辺誠一さんのクツナイさんもヘタレぐあいが可愛くてよかったなー。

お話の中身はMONOっぽさがだいぶ薄まってテレビドラマ色が強い印象でした(渡辺あやさんが脚本に加わってるからかちょっと恋愛色が強かったように思えました)。
私個人の勝手な思い込みですがMONO版での登場人物たちは始めまるっきりいい人に見えけども劇が進むうちに各自腹に含んだものが見えてきてそれが明らかになるかんじなのですが、映画版はその逆で最後はみんな子供みたいに可愛らしくなってたように受け取れました。
最後にタカラダさんがもうひとがんばりしてイマイさんとシカタさんをだましてくれたら映画のラストが締まったのにな、というところが全体的に映画を結局「いいひと」の話で終わらせちゃった残念なところです。

でもクレイジーケンバンドの音楽かっこよかったし、面白かったです。