イタリア旅行記 その8

8/4(木)10:00
ホテルをチェックアウトし、最後に港を散策。
まだまだ散策したいところがたくさんあって、もう1,2泊しても良かったなと思うぐらいカプリは楽しかった。
飲食店のお姉さんが片言の日本語で「コニチワー!テンコモリ、カプチーノアルヨー」と呼び込みをしていて微笑ましい。
一度は通り過ぎたものの、少し歩いてのどが渇いてきた。
せっかくなのでお姉さんの店へ行くと「リメンバーミー??テンコモーリ、カプッチーノー!」と歓迎してくれてカプチーノとレモネードを注文した。


テンコ盛りレモネードは飲み干すのにきつい!でもうま。

朝食のときにいたかもめ。さよならカプリ。




船に乗ってナポリへ。
いったん荷物をホテルへ持っていくことにしたのだけど、いやだこのホテルなんてスタイリッシュ!

HOTEL MERCURE ANGIOINO(メルキュール アンジョイーノ)4☆ムニチピオ広場、ナヴォーナ城近くのホテル。
清潔感のある日本人好みの良いホテルです、と事前に旅行会社に教えてもらったとおり、一目で気に入ってしまった。
こういう部屋で暮らしたい・・・。

荷物を置いて早速ナポリ散策!
兎にも角にもナポリといえばピザであるピザのことしか考えられない私たちがてくてく歩いて向かったのは
L'antica Pizzeria "da Michele"(アンティーカ・ピッツェリア「ダ・ミケーレ」)
ナポリ1の有名店。
並ぶこと必至とはいえ、これを食べずにナポリを出ることは出来ぬ!と行列嫌いなイノウエさんを口説き倒して到着してみると

ホンギャー!すごい人だらけじゃよー!!!

心が折れかけたものの、ここは入店には店内で配られる番号札をもらい、番号が呼ばれるまで待つシステムなのでとりあえず店に入って番号札らしきものをもらってくる。
番号は「39」・・・へへ、読みかたがわかんねえぜ。

席が空くと店の親父さんが外に出てきてどんどん番号を叫ぶ。
自分の番号が呼ばれたらそこで「俺!俺!」と声を上げてアピールしないと、親父さんは番号札をびりびりに破いてしまい、次に待ってる客たちが大喝采を上げるというカオスな光景が繰り広げられている。
30がtrenta(トレンタ)で9がnove(ノーヴェ)だからトレンタノーヴェでいいのかな?と話していると、先ほどの札びりびりでテンションあがった客のお姉さんの一人が横から「見せてみな、それはトレンタンーヴェっていうんだよ!」みたいなことを教えてくれた。
代わりに日本語だとなんて言うんだというので「さんじゅうきゅう」と答えたら「ヒャハー、サンジュウキュウ!サンジューキューわっははー」と仲間内で大爆笑された。
そんなこんなで耳を大きくして親父の声を聞いていたおかげで無事入店。
うっかりはちべえ的な店員がいて、ボトルだけ来てお水のコップが届かないハプニングもあったけど

これが世界一のピザか!窯でたくさん枚数を焼いてるからかちょっとこげこげな味がするけど、うんまい!
うんまいねえ幸せだねえと思って向かい合った先に座ってるイノウエさんを見るが、浮かない表情。
何でかなと思ったら、相席になった両隣の人がそれぞれ(右)いかつい大男でなんか小ばかにされてるような目線を感じる(左)エジプトっぽい女性がなんかこっちに向かって軽くキレ気味な気がする、という針の筵状態での食事だったので味がぜんぜんわからなかったのだそうな。

私から見たらいかつい兄さんは水を頼んだ人数が4人なのに対してうっかりはちべえが2個しかグラスを持ってこなかったその2個をこっちに回してくれてとってもフレンドリーだなと思ったし
姉さんはなんかはじめから機嫌が悪そうだったので彼氏とけんかしたのかなとか、コップ1個回さなかったから怒ってるのかな?ぐらいしか思わなかったのだけど。
ナポリにいる間、ちょいちょいイノウエさんは周りから小ばかにされてるような気がしていたそうだけど、どうせ言葉もわからないんだしなんでも好意的に取っておけばいいんでない?と私はずっと思ってた。


ダ・ミケーレから歩いて国立ナポリ考古学博物館中へ行くことにする。
スパッカ・ナポリをてくてくと行く。
狭い通りをいろんなスクーターが走ってきて追い抜かされるのでどきどきするが、割と静かで生活感があって楽しい。

でもいたるところに落書きだらけ。

かと思ったら急にこんな荘厳な建物(これがドゥオモかな?)が路地から現れたりして、生活に根付いている。

10分ちょっと歩いて博物館到着。
イノウエさんはミイラとかポンペイ関連の資料を楽しみにしていたようだけど、私は秘密の小部屋が今回のお目当て。
ポンペイとかにあった秘密のお宝(熱海の秘宝館みたいな・・・)が展示してあるのだ。
中2階にあった部屋は思ったよりずっと小さく、入り口で子供が守衛さんに止められてたよ☆
入ってみると、なんかもう脱力して笑っちゃうようなものがマジメに展示してあって楽しかった。
大昔も考えることは変わらないんだなあ。

友達へ見せるべくがんがん写真を撮ったのだけど、とりあえずここはふわっとしたのだけのっける。

なんかよくわからないけど妙に残酷な絵。これも秘密の小部屋にて。

小部屋のほかにも色々マジメな美術品がたくさん置いてあるんだけども、言葉が読めずどれがどの時代の作品なのかはわからず。
とりあえず写真を撮ってうろうろ。

こういう凄い絵があると思えば(浮気現場の修羅場?)


こういう、なんかユルい作品まで展示されていて面白かった。


おそらくここら辺がよく紹介されてそうな美術品か。

こいつのポーズで写真撮りたくなるよね!



博物館を出て再びスパッカ・ナポリの中へ。

マネキンもこんな目に。ドラゴンヘッドに出てきそう。

精神にくる系の落書きが多い。

犬はどこでもかわいい!


面白がって歩いているうちに目当ての店に着く。
今度はダ・ミケーレと並ぶもうひとつのピザの名店
Pizzeria "Di Matteo"(ピッツェリア ディ・マッテオ


夕方だったためか、ここは並ばず2階の席で座ることが出来た。
店員さんも、うっかりしてない。

ビールとマルゲリータ・メランザーネ(ナスのピザ)を注文。
ダ・ミケーレはちょっと焦げの味が口についたけど、こっちの焼き加減はちょうどいい。
どちらもやっぱり美味しいなあ、しあわせ。
イノウエさんはというと、なんか疲れと緊張であんまり味を覚えていなかったとか・・・。デリケートだなあ。
帰りに、夜中にホテルでビール飲むときのおつまみ用に、店頭で売っていた揚げ物を数種類買った。
ナスの揚げ物、揚げピザ、ライスボールコロッケなど。
ライスボールコロッケは、ソフトボール小の大きさのぎゅっと詰まったケチャップライスの中にチーズが入っててものすごいボリュームだったぜえ・・・。揚げピザがとてもスキだ!写真忘れた!


帰りも薄暗くなってくるぐらいにホテルに到着。
車もびゅんびゅん走ってるけど、道路を横断するコツもなんとなく分かってきてナポリが実は性に合っているような気がしてきた。
なにせ、だましたりぼったくってくる人がいないのがいい!