共有、て、うれしい。

お茶を煎れて、切り干し大根だしてお汁粉を作ってたべた。
梨もむいてたべた。
寒いね、畳はいいね、炬燵もいいねと好きな人は言った。
部屋に二人いるとあたたかくなるからいいなと思った。
金魚の皿にお香をたてて火をつけてくゆらせた。
フルーティーとフローラルはどっちが爽やかな匂いなのかでまた争った。
大人気ない。
「僕が地球を救う」の再放送みて哀川翔の演技に二人で釘づけになり、古田新太の「お母さんだよ嘘!」に爆笑。

好きな人があぐらをかく姿がすきだと思った。
モンキー・パンチの漫画に出てくる男の人みたいな細身のからだ。

いつも知らなかったおもしろい漫画を貸してくれんね、と言われて照れてしまう。
嬉しい。
お返しに電気グルーヴの「ラストサパー」と黒田硫黄の「大日本天狗党」借してくれた。
来週、また会えるかな。
もう来週の口実を考える自分がいる。
来週は何が共有できるのかなと考えたらまた今週もがんばれる。
とても健全。



朝起きて久しぶりに洗濯する。
暖かいので外に干す。
学校に行くには昨日買ったコートはまだ暖かいので我慢する。
古着のコートは自己主張が強いような、色や形がはっきりしているようで、くらべて登校中の女の子が着ているジャケットはまわりに溶け込むような感じがする。
どっちがいいとかはないけどとりあえず早くコート着たい。
でも暖かいのは素敵。

お昼ご飯食堂で食べる。
ご飯炊いて日の丸弁当にして学食でおかず買って食べた。
友達がみたらし団子を買ってきて二人で半分こして食べた。

お腹がいっぱいで眠くなる。
しあわせだねぇ、と笑う。
疲れ気味の友達が穏やかな表情しているのは嬉しい。
誰にとっても、気が抜けて安心する対象の人間になれたらいいなと思う。

好きな人に対してもそう思う。
いつか未来に今日のことをぼんやり思い出してすこし笑ってくれればいい。
お汁粉おいしかったですね、なんだか食べてばかりいるような気がするけど、でも幸せです。
いつかそっと言ってみようと思った。

今言ったらあざとい。