二日目

昼ご飯を食べてから二日目はお土産を買いに行くことにした。
さちお薦めの和雑貨「和魂」でがまぐちの財布を買った。
ちりめんでちゃんと小銭入れる場所もあってめちゃめちゃ可愛い。
着物やら足袋やらなんかもうツボにくる可愛いものだらけで困ってしまった京都に住んでなくて良かった、住んでたら破産。
酒屋で京都限定梅酒を買う。
絵本カフェでも雑貨にときめいて一雨来てさちがビニ傘を買ったら雨が止んだ。
そういうもんだ。

バスに乗っていたらあとから乗り込んできて後ろの席に座った少年たちに「…ボタン族」と言われた。
お揃いでかけていた眼鏡チェーンはいろんなとこで反応がある。
おばちゃんお婆ちゃんにもよく声かけられて、みな一様に「じぶんらで作ったん?」と言い、買ったというとみんな「作れそうなのに」と続ける。

「あんたら二人よく似てるね」
そう言われてうれしくて声が出ないくらいうれしかった。

「鍵善良房」で葛切りを食べた。
今まで食べてた葛切りはなんだったんだろう、…偽物?て思うくらいおいしかった。
葛切り観が変わります、もちもちでひやひやでつるつる。

がまぐちやさんの「まつひろ商店」でがまぐち型のカバンと化粧ポーチを買った。
カバンは口ががまぐちの止め金になってて昔の駅員さんや郵便配達のひとのカバンみたいで肩がけに提げてわくわくする素敵なカバン。

田村亮子の挙式の引き出物として有名になったこんぺいとうやさんで蕎麦黒糖のこんぺいとうをお土産で買って「本田味噌本店」で一椀味噌汁を買う。

夕ご飯は、萩原朔太郎の小説「猫町」をモデルにしたお店「猫町」でオムライスを食べた。
卵がふわふわのとろとろの熱々でおいしかった。

なんだかすごく濃密な一日だったのにペースは穏やかでゆったりな感じだった。