酒呑み庵

古田新太さんと飲んだ。

古田さんは金色の編みタイツ履いた栗色のおかっぱ髪のバニーガールに無理矢理「恋の奴隷」歌わせてビール一気させたりしてた。

「お前誰だ、まあいいや、飲め!」とビールの大ジョッキ渡されて「お前も飲めー!」と古田さんのジョッキにビールを注いだ。

気が付いたらテーブルのまわりは酔い潰れた人が死屍累々で私の膝で金色バニーガールが眠っていた。

寝ゲロ吐かれなきゃいいな!と古田さんが嬉しそうに言うのでちょっと心配になった。

空気がいつのまにか湿った緑と黄色がかった色になって古田さんの向かいに座っていた人がお地蔵さんにみえた。

お地蔵さんはバニーガールに「ええ若い娘が酔い潰れるなんて情けない」と私に酒を注いだけど酒のつもりで茶をついでいた。
お返しにきっついウイスキー注いでやった、ロックでどうぞ。

お地蔵さんも死屍累々で愉快。

黄色い光が強くなったなと思ったら朝だった。
みんな少しかさかさになっていた。