昨日、暖かい日が差し込む書架の本を整理していたら
並べられた本と本の間から折り畳んだ紙が少しはみ出していたんです。
それはまるで、恋人同士がこっそり交わしている秘密の手紙のようで
わたしはなんだか、ちょっとどきどきしながらすっとそれを抜いてそっと開いてみたんです。
「天沢聖司」の名前を探す雫に一瞬なったような、そんな気持ち。
「ます。」
……なんかのプリントの切れっ端だったっつうの、しゃー、んなろー。
は、もしや書架の他の場所にも同じような紙が至る所に挟まっていて全部繋げたら文章になるかも、とかだったらいいなあ見つからなかったけど。