メキメキえんぴつ

hajiki2006-07-16

という絵本が図書館にあって、来年の夏休みに子供にお勧めする本を探すためにいろいろ本を読もうと思っていたので読んでみたのですが、これ、おもしろ!
怖い話好きの子はこれトラウマになって心にのこるかもしれません。
復刊ドットコムで復刊したそうです。

まず、表紙の絵がほの怖い。
お話は短編が5作入っています。
表紙を開くと「ぼくは こわーい 本です。」と書いてあります。
お話の文章も、文節ごとにスペースを空けているのがなんだか不思議に怖い感じを醸し出しています。

タイトル作の「メキメキえんぴつ」
知らない女の人からメキメキえんぴつと言う名前のえんぴつを30円で売りつけられたぼくが、えんぴつを手荒に扱ったばっかりにえんぴつから復讐されて勉強がやめられなくなってしまうというお話。
ものを粗末にして怠けているとひどい目にあいますよ、という話かと思いきや、えんぴつが本気でぼくを殺すつもりで刺してくるのが怖いです。
「いうことをきかないと さしころすぞ!」
えんぴつこええ。

そのほかの作品もじわーっと怖くて好きです。
作者の大海赫さんのHPもかなりいい雰囲気です。
70歳を超えているとは思えない若さです。


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