朝の電車にて

ドアの端っこ側に立っていたのだけど降り際に、開いたドアとサブバックががっしり挟まってしまい抜けなくなった。
状況がうまく伝わらないと思うが、閉まるドアではなく開くドアに挟まれた。
扉を開けようとする圧力を、バックがつっかえ棒のようにがっしり受けとめてしまい微妙な均衡状態を作り出してしまっていたのだ。
と書いたところでなんかおかしいような気がするけど(ドアの構造おかしくない?)実際どっかにうまい具合に噛み合ってしまって抜けなくなってしまったのは事実だ。
駅員さんがわらわら集まってきてくれて、二人がかり三人がかりで引っ張ってくれたのだが抜けなくて、ヒィーヤァー!バックが壊れるんじゃないかしら、とハラハラしたり
電車がなかなか発車できないのを申し訳なく思ったりして小さくなっているうちに駅員さんが五人くらいに増え、うんとこしょ、どっこいしょ、やっぱりかぶはぬけません。
結局ドアの座席下にある緊急解除ボタンみたいなのを鍵を持っている駅員さんが蓋を開いて押したらそこのドアだけしまって無事にバックは戻ってきた(破れなかった!)のだが、
バックの中身の図書館の本が、力自慢の男の子が電話帳を真っ二つにしようとしたけどだめだった、みたいな状態になってしまって(もちろん弁償します)ちょっと泣きそうになった。
しかも、読んでて展開が悲惨すぎて読後かなり鬱な気分にさせられた本なので呪いでもかかってたんではなかろうか…忘れられない一冊になってしまった。



駅員さんありがとう、乗客の方々、電車を遅らせてすいませんでした…
みなさんも、開くドアに注意してください、挟まれたらたぶん指の骨折れると思う。