TOP OF THE WORLD

9月23日に新宿シアターアプルにてコンドルズダンス公演「TOP OF THE WORLD」を観る。


コンドルズは、ダンサーの近藤良平さん主宰のダンスカンパニーで
戦闘服は学ランでメンバーは平均年齢30才くらいで見た目も体型もバラバラな人たちの集まりで
踊りやコントや映像表現や色々なことをやる。

でこぼこちぐはぐな力の集まりが強い光を放って体のなかを回って観ているこちらもいつのまにかむずむずして動きだしてしまいそうになるような、そういうことばで伝えるにはもどかしい変な魅力が近藤さんのコンドルズにはあって

情熱大陸」で近藤さんは「ただ観て楽しかった、ではなくて 『俺、会社辞める!』 みたいな強い力を起こさせるようなものでなければ」というようなことを話していて
それを見て始めてコンドルズを生で観た時のことを思い出したのだのだけれど
コンドルズのダンスの腕のひとふりに、ふりあげられる足、空に飛び上がる身体をみるたびに自分のなかにも何かあるんだよと言われているような気分になって
近藤さんがひらひらとなったり力強くしなったりまるで体重のないひとのように(きっと近藤さんのまわりの空気は0.8Gとかなんじゃないかと思う)軽がると躍動するのを観ていたら
なにか新しい世界がそこにはあるんだよと言われているような気がして、そしてその世界は踊りに誘う世界ではなくて誰でもそれぞれ実は大事に持っているそこにしかないもので
なんかもうよくわからんくなってきたけどなんだか頑張ろう!と無性にすごく思った記憶がある。

そして今回「TOP〜」でもそういう強い力にぶち当たって、私は、一体どうしたいの?わかんねー!わかんねーけどなんか心のなかがムズムズ騒いで大変なことになったのでした。
沸き上がる感情が踊りにのって飛んでくるようなかんじ、どこまでも飛んでっちゃいそうなのにでっかいツメがこっちの肩に食い込んで離さない、みたいな。

全然感想になってないな。

内容の感想としては、姥捨て山のコントの最後にちょっとポカーンとしてしまったのが印象深い。


そういえば「情熱大陸」ではじめてコンドルズを見た人は色々混乱したんじゃないかなと思うくらい情報が薄く広くて時間が足りないなーとなんとなく思いました。
石渕さんとかかなり謎な人に……。