少女漫画家の末次由紀さんのニュースについて

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051018-00000079-zdn_n-sci

安易な丸写しとか編集サイドのチェックの甘さとかについて、漫画家さんも編集さんも自分の仕事に対してあまりにも適当な認識でやってたんじゃないのかという印象を受けたのですが
今日日記で書きたいことはそっちの批判ではなくて、自分のことです。
※漫画とは関係ありません。



絵ではないのですが、私も3年ほど前簡易なホームページに載せていた日記の文章をそっくりそのまま他人の日記に使われていたことがあってそのときのことを思い出しました。

そのころ私はアクセス解析の機能を張りつけたばかりで、どんな人が来てくれているんだろうと興味があって色んなリンクやブックマークの足跡を辿っていたのですが、その中のあるひとつのサイトの日記の中でその箇所に気がついたのです。



始めはどっかで見た文章や出来事だなあと思って読んでいたのですが段々日を遡って読んで行くうちに、どんどん自分が前に書いた覚えのあるエピソードや文章が出てくるのです。
地名や友達の名前を変えただけのコピペの文章を自分の日記として公開・・・いったい何のつもりでやっていたのか知りませんが
自分の知らないところで知らない人が他人の日記を自分の経験、自分の文章として公開しているということに今になって考えてみると恐ろしいものを感じます。



その当時はあまりの堂々としたパクリっぷりが逆に面白くてどこまでパクるのかしら、としばらく面白がって見ていたのですが
そのうち思想的なことや恋の話まで堂々と自分の事として使い始めたのといいかげん飽きたのとで自分の日記にひとこと
「心当たりのある人へ:文章を勝手に使っていることは知ってますよ、自分の言葉で日記くらい書いたらどうでしょうか」
とかなんとか一文書いたら次の日そのサイトは削除されて謝罪のひとこともなく逃げられてしまいましたが、その人がそれ以降ちゃんと自分の日記を書く努力をしてくれていれば良いなあと思う出来事でした。



自分の拙いヘタな文章でさえ他人に知らないところで使われていると知ったらすごくイヤなことだったのですが、今回の事件でトレスされたひともきっと同じような気持ちになるんじゃないのかなあ。
トレスしていた側の人もきっと自分の絵にそっくりな絵を見せられたら「パクられてる!」と憤慨すると思うのですが。



「バレナイ、誰もわからないと思って・・・」はいつかぜったいばれる。
「あなたの文章(や絵や音楽)が好きだから」では許されない、踏みこんではいけないところもある。



胸を張って自分のものです!といえるものを作り出すのは本当に難しいことですね。
絵や文章が似ちゃうとか影響を受けてしまったりしまうのは成長して行く上ではやはり必要な、多少は仕方がないことだとは思います。
でもそこからなにも学ぶことが出来ないならそれは答えを丸写ししちゃって分かったつもりになっている学生と変わらないような気がします。


書けば書くほど自分に跳ね返ってきて凹みますー。