正月はほんとにもうテレビばっか見てる。


NHKドラマ「きみの知らないところで世界は動く」を観た。
主人公はまたセカチューとおなじく青春時代の淡い恋を中年になっても引きずっている男で
同窓会で久々に故郷に帰ることになりその時のことを回想するという話。(以下ネタバレ↓↓)



主人公には可愛い彼女と皮肉やの友達がいて仲良くやっていたのだけど
大学に受かった主人公が遠くの街に行ってしまっている間に地元に残っていた彼女は拒食・過食症になって入院してしまっていた。

はじめは熱心に病院に通って彼女を励まし続けていた主人公も
終わりの見えない状況にストレスを溜め、つい彼女に当たってしまいさらに彼女の症状を重くしてしまう。

そんな主人公に親友のジーコ(日本人です)は「彼女が病気になったのは家庭環境もあるけど、おまえに依存して、おまえに嫌われない自分を演じていたのもあるような気がする」と言い

そんなある夏の夜、主人公とジーコは病院から彼女を連れだして海に連れていく。

久しぶりにはしゃいで笑顔を見せる彼女を見て安心する二人だったが夜中
いつのまにか寝所を抜け出した彼女を捜しに食堂へ行くと、そこで主人公は冷蔵庫をあさって手当たり次第食べ物を口にしている彼女を見てショックを受けるのだった。

「こんな私を見ないで!」とジーコに駆け寄って主人公から顔を背ける彼女に、ジーコはやさしく
「たくさん食物を食べて太った君も、何も食べなくて痩せた君も、どんな君も魅力的だ。君はもっとわがままになっていい、どんな君になっても主人公は君を愛してくれるだろう」
と話し掛け、明け方の海辺で彼は二人に自分も両親の期待が重くなって反発していた時期があったのだということを語り
「本気で受けたけど今年は受験に全部落ちた、でも来年また受けてみようかな。両親の笑顔がまた見たい」
と照れ笑いをして海に泳ぎに行った彼は、そのまま帰らぬ人となってしまった………の だ が





あんなに静かな夜明けの海で溺れるなー!!!



主人公たちも、「離れ離れになっても年を取ってもたぶん世界で一番好きだと思う」とか言いあってないで早く、流されていると思われるジーコさんに気付いてあげて!!




と、私は激しくそこらへんで引っ掛かってしまって途中までけっこう釘づけになってみていたのに一気にドラマから現実に引き戻されてしまったのでした。
なんていうか、その瞬間登場人物の物語のコマとしての役割が見えたような
所詮引き立て役になってしまったのね、というか
彼をきっかけに立ち直って主人公と別れて自分の道を歩みはじめた彼女と
再開した主人公が「彼が生きていたらどんな人になっていたのかな」とか語り合っていたのだけど私がジーコさんだったら「俺も大学行ったり結婚したりしたかったがなー」と背後霊になってつぶやくと思う。



結構映像とか音楽とか押さえ目な演出で好きなドラマだったのだけど、そこだけもやもやしたので読んだ人ももやもやさせるべく頑張って携帯から打ってみました。
なにこの労力、無駄無駄無駄ァッ!
「黄昏流星群」だったらここからまた熟年不倫ドラマになっちゃうけどなりませんでしたさわやか。