ハルサキコベニ。

今日は曇りだけどもう、風もすっかりあたたかくなってマフラーはいらないんだな、と思って
首からほどいて軽く上を向いたら風が一瞬うわっと吹いて散りかけの桜がばらばらばらと降り注いで
それがなんとも綺麗だった、というかなんだかよく分からないけどちょっと涙が出るくらい綺麗だった。

じんわり浸っていたら遅れてきたバスに置いていかれてしまったので
バス停の寂れたベンチに座ってのんびりと待った。
目蓋も重くなって、でも待った。
まったり待ったりまった。

電車には間に合うといいな、と思った。