つらいことがあっても

セルフで死にたくない。
なぜなら、地獄に行ったらひどい責め苦が待っているからだ。
その名も「ネチネチ地獄」。
閻魔様や鬼が、触れられたくない・思い出したくもない過去の行いや青春の若気の至りでやっちまったことなどをネチネチ発表してくる地獄。
書いて出すのはやめたラブレターの中身を朗読されたり
思春期初めてお洒落に目覚めたときの格好を再現されたり
他人に自信満々に話して実は間違ってた知識を訂正されたり
一人の時の部屋のなかでの行動を隠し撮りされてたり
パソコンや携帯で検索した言葉を発表されたり、ネットをつないで初めて掲示板に書き込みした文(ファンサイトなのに自分語り)を読み上げられたり……………あああ、そんなのを色々想像しただけで死にたくなくなる。
特に自分は中途半端にオタクなので、中途半端に痛いことをたくさんやらかしていて、地獄ではそういうささやかな行いのほうがさらに恥ずかしい気持ちが強まって辛いような気がする。
さらに、責め苦が終わった後、今度は鬼の役をやらされて責める側になったらどうしよう。
しかもそういうときはわざと自分と似た恥ずかしエピソード満載な人をあてがわれて、責めながら自分にも突き刺さるのでずっと辛いのが続くのだ。
あなおそろしや。



ネガティブなのかポジティブなのかよくわからないけど、そんな恐ろしい地獄に落ちるくらいならいまつらいことのほうがマシだわいと思う。
つらいことはたまにしかないし。