終わりない妄想空想

毎日無駄に夜更かししていると毎日世界は自分一人しかいないような気がしてくる。
そんな、絵本があったような気がするなあとか思いながら今日も絵を描く。
全然進まないのに日付だけはどんどん進んでいくんだな。

小学生の頃は毎日休み時間にサッカーしたり、一つ上の幼馴染に会いに一つ上の学級の教室に遊びにいっていた。
5年生のころ、高校生の女の子がファンタジーの世界に迷い込む小説を読んで自分もいつか迷い込むんだと思いこんでいた。
中学生の頃は一つ上の幼馴染の友達が好きでお兄ちゃんみたいに好きでずっと毎日見ていたから三年生になったら寂しくて早く高校生になりたかった。
高校生になったら毎朝電車で会えるのが嬉しかったけど、いつのまにかはなればなれになって寂しかった。
気がついたらファンタジーの世界に迷い込める年齢が過ぎていた。
あんまり勉強した記憶はないまま大学生になったけど三年間が良く覚えていないうちに終わってしまいそうだ。
一人暮らしをしてなにか大切なものをいろいろ育てたりなくしたり捨てたりした。
欲しがればきりがないけどこれからも妄想空想いろいろ勘違いしながら生きていくんだろう。
また冬が来て、当たり前の日常になれば良いのにと思いながら好きな人にまた会えるかなと頼りない希望を抱いて寄る辺ない夜を過ごして時々会えて嬉しくなって別れて悲しくなって繰り返す。
そんな待つ街で暮らす。