飴色。

べっこう飴色の川がなみなみとしていたので川岸の縁に座り込んで眺めていたら
川はたいそう大きな川だったのだけど、ぼやりと見える向こう岸は左から右にどんどん流れてどんどん風景が流れるので
だんだん流れているのは自分のほうな気もしてきたけれど
流れてないのは自分だけのような気もしてどうしようかなあと、気が付いたら電車の窓から風景が流れるのを見てた。

降りられそうにない、でも昼間だから外が見えるからいい。
夜になったら外は見えなくなって逆に、外から誰かに見られているようだった。