「借りぐらしのアリエッティ」

借りぐらしのアリエッティ」観た。
隣のギャル軍団がいちいち五月蠅い嫌な環境で観たけどわりとすき。


森の奥にある一軒家で借りぐらしをしている小さなアリエッティ一家。
年ごろになり、父親からはじめての「借り」に出かける許しが出たアリエッティは胸を躍らせていた。
一方一軒家の主である老婦人には、心臓の手術を控えた孫の翔がいて、療養のため一緒に住むことになった。
越してきたその日、アリエッティは翔にチラリと姿を見られてしまう。
人間に見られたら、その家を捨てて別の場所に行かなければならない掟があるため、
アリエッティは見られていないと思い込もうとしていたが、「借り」にでかけた先で再び彼に出会ってしまう・・・。


新しい世界をもっと知りたい女の子と、心臓が弱いせいで未来を思い描くことを半ばあきらめている男の子の、「出会いと始まり」を丁寧に描いたお話なんだなと思った。
「借り」に出かけるのにお洒落をしたり、見られてはいけないとわかっているのに翔君が気になってしまうアリエッティ
アリエッティと仲良くしたくて色々コミュニケーションを図るけど、大きさが違うゆえにそのどれもがアリエッティたち小人にとっては暴力的な行動として映ってしまう翔君。
異なる種族がお互いどうやって心を近づけていくのかと言うところが興味深かった。


二人が出会って、それぞれの世界が広がって、これからなにか起こりそうな、冒険が始まるようなの手前で時間が来てしまうので、アニメシリーズとかでもっとエピソードが見てみたいような気がする。
映画のテーマである借りぐらし生活は、丁寧にアイディア溢れて描かれていて見ていて楽しかった。
人間の生活音が、小人には得体の知れない脅威な音に聞こえるのとかもいいなあ。


アリエッティと翔君の、淡い恋物語と思いながら見てもときめいた。


はじめて見た異性の男の子は、人間の男の子だった。
はじめて見た小人は、キュートな女の子だった。
お互いなんとなく気を惹かれて、だんだん自分の中で大事な存在になっていくのが好きなかんじで、とても私のツボを突いた。


アリエッティって14歳だから翔君よりちょっとお姉さんなんだよ!いい設定!
でも翔君が、アリエッティに結構などエス発言をする末恐ろしい12歳すぎてびっくりする。
そんな二人を少し離れたところで見てるスピラーの存在もよかったなあ。
スピラーのとこも、同じ年頃の女の子いないんだろうなあ。



とかなんとか想像が膨らむ楽しい映画でした。
でも、「始まり(または、今までの生活の終わり)」を描いた話なので、劇的な出来事とかの手前で終わった感もないことはないかも。
家政婦のおばあさんの動機もいまいちわかんなかったし。
小さな子供の残酷さを持つばあさんってちょうこわい。